◉カタン 2人用ルール(👆画像版)
◉カタン 2人用ルール(PDF版)
この文の後の「カタン 2人用ルール(テキスト版)」の内容は、上記の画像版とPDF版と全く同じものです。「カタン 2人用ルール(テキスト版)」の後、補足として、実際にプレイしてみて気が付いたことを記しています。
◉カタン 2人用ルール(テキスト版)
「カタン」は3人または4人で遊ぶのがベストです。しかし、プレイヤーが少ない場合は、この2人用ルールも 選択肢の一つになるかもしれません(このルールは『カタン 商人と蛮族版』にも収録されています)。 基本的には3〜4人で遊ぶ場合と同じルールが適用されますが、ルールの変更点は以下の通りです。
必要なもの
・カタン スタンダード版
・プレイヤー2人
・交易チップ20枚(ゲームチップ、おはじき、コイン等、ご家庭にあるものを用意してください)
ゲームの準備
通常のルールに従って準備します。2人が使わない 色のコマ2セットは、想像上の中立プレイヤー2人のものとみなします。それらのコマは盤外に置きます。
交易チップもそばにストックとしておき、2人のプレイ ヤーは5枚ずつ持ちます。
最初のコマを置く
2人の中立プレイヤーの開拓地を1つずつ、下の 図で示した2カ所の交差点に置きます(街道は置きません)。
👆図では見やすいように地形タイルを白色で表示していますが、 実際には表向きで配置し、数字チップも乗っている状態です。
その後で2人のプレイヤーが通常のルールに従って開拓地と街道を2組ずつ置きます。これでゲーム開始時には、2人のプレイヤーの開拓地と街道が2組ずつ、2人の中立プレイヤーの開拓地が1つずつあることになります。
収穫2倍
自分の番には、ダイス2個を続けて2回振ります。その際、ダイスの目の合計は違っていなければいけません。2回目の合計が1回目と同じだったら、別になるまで何度でも振り直します。
それぞれダイスを振るたびに、資源を獲得したり、(7の場合は)盗賊を移動させたりします。
中立プレイヤーの建設
街道を1本建設したプレイヤーは中立プレイヤー(好きな方)の街道を1本、開拓地を1つ建設したプレイヤーは中立プレイヤー(好きな方)の開拓地を1つ、無料で建設します。どちらの中立プレイヤーも開拓地を建設できない(開拓地を建設できる条件を満たしている交差点が無い)場合、代わりに街道を建設します。
プレイヤーが開拓地を都市にグレードアップしたり、発展カードを購入したりしたときは、中立プレイヤーには何も起こりません。中立プレイヤーは開拓地から資源を得ませんが、中立プレイヤーが最長交易路を取ることはあります。
交易チップのアクション
自分の番につき1回、交易チップを使って以下のアクションを行うことができます。この際、相手プレイヤーとポイントが同じか、より少ないときは交易チップを1枚、相手よりポイントが多いときは2枚を使います。
使った交易チップは、ストックに戻します。
▶ アクション「強制交換」:相手が持っている資源カードから2枚引き、代わりに好きな2枚をあげます。相手の資源カードが1枚しかない場合はその1枚を引き、代わりに好きな1枚をあげます。
▶ アクション「盗賊移動」:盗賊を砂漠に戻します。
交易チップの獲得
▶ 自分の番につき1回、出している騎士を1枚捨てることにより、ストックから交易チップを2枚もらえます。「最大騎士力」を持っているプレイヤーが騎士を捨てた場合、出している騎士が2枚になったり、相手プレイヤーと騎士の数が同じになったりして、「最大騎士力」を失うことがあります。「最大騎士力」は、その後で相手より多く騎士カードを出したプレイヤーが取ります(ただし3枚以上)。
▶ 砂漠に面して開拓地を建設すると(最初のコマを置くときも含む)、ストックから交易チップを2枚もらえます。
▶ 海に面して開拓地を建設すると(最初のコマを置くときも含む)、ストックから交易チップを1枚もらえます。
▶ 砂漠にも海にも面するところに開拓地を建設すると、ストックから交易チップを3枚もらえます。
組み合わせの注意
2人対戦ルールは、「最大騎士力」があるものならば、ほかの選択ルール、およびシナリオ、または「航海者版」でも、上記以外のルール変更をせずに組み合わせることができます。
◉カタン 2人用ルール【補足】
手番とダイスロールの考え方
- 手番においては、ダイスロールを2回続けて行ないますが、これは、手番が2回続くわけではありません。対戦プレイヤーからダイスを受け取り、再び返すまでが手番1回となります。したがって、この間に可能な交易チップ行使は、「強制交換」または「盗賊移動」のアクションの、どちらか1回限りとなります。【㈱GPに確認済】
交易チップ行使のタイミング
- 交易チップ行使のタイミングは、騎士カードと同様に、「盗賊移動」に限り1回めのダイスロール前でも可能です。「強制交換」を行えるのは、2回めのダイスロールを終えた後に限られます。但し、同じ手番で既に「盗賊移動」を行なっている場合はできません。【㈱GPに確認済】
交易チップ1枚と2枚の違い
- これは、ポイントでリードしているプレイヤーは2枚行使できるということではなく、一つのアクションに、リードしているプレイヤーはリードされているプレイヤーの2倍を消費しなければならないという意味です。
2回めのダイスロールを終えた後に限ること
- 建設(交易路・開拓地・都市化・発展カード)、資源の交換(交易・貿易)、発展カードの使用を行なえるのは、手番で2回めのダイスロールを終えた後に限られます。繰り返しになりますが、この時は、交易チップによる「強制交換」を行なうことができます。【㈱GPに確認済】
バーストはする?
- ダイスを振って7が出た場合には、通常のルールと同様に、いつでもバーストします。但し、手番1回めのダイスロールで7が出て、2回めのダイスロールでも7が出た場合は振り直しとなるため、当然、2回めのバーストは起こりません。【㈱GPに確認済】
バースト予防策はどうなる?
- 手番で1回めのダイスロールで7が出ず、多くの資源産出を得て手元の資源カードが8枚以上となった場合でも、2回めのダイスロールを行なう前に枚数を減らして予防策を打つことは出来ません。【㈱GPに確認済】
- したがって、ゲームが進んで一度に多くの資源産出が起こり得る状況となった場合には、注意が必要です。もっとも、2回めのダイスロールで7が出てバーストしてしまった場合でも、既に一度に多くの資源産出が起こり得る状況となっていることから、ことさら心配する必要は無いのかもしれません。
開拓地(家)を建てた際の悩ましい問題
- 開拓地(家)を建てたとき、中立プレイヤーにも建てられる条件が整っている場合には、必ず開拓地(家)を建てないとならないのか?という問題です。
- それは、当然、中立プレイヤーの交易路は対戦プレイヤーも延ばすことができることから、ゲームが進むに連れ、結果的に、自分が計画していた地に自分で中立プレイヤーの開拓地(家)を建てなければならなくなることで、自分の手で自分の行く手を阻むという、なんとも悩ましい結果を見ることになるケースが生じる場合があるためです。
- この場合、ルールとしては、「開拓地(家)を建てたとき、中立プレイヤーにも建てられる条件が整っている場合には、必ず開拓地(家)を建てないとならない」とすることで、効率的に対戦プレイヤーの行く手を阻む戦略を取ることができることから、そうした方が、対戦ゲームとしては面白いと思います。
- カタンをコミュニケーションツールとしてのんびり楽しみたいという場合には、その点は柔軟に判断し、「どちらでも良し」としても良いと思います。
盗賊を砂漠に移動したとき
- 交易チップの行使に慣れてくると、盗賊を砂漠に移動する機会が増えます。この、盗賊を砂漠に移動したときに、砂漠の周りに開拓地(家)や都市を建てているケースはどうするべきか?という問題です。
- この場合、本来のルールでは、砂漠の周りに開拓地(家)や都市を建てているプレイヤから1枚取ることになりますが、盗賊を砂漠へ移動することは、通常のゲームではほとんど(というかまず)無いので、事情が大きく異なります。そこで、前項「開拓地(家)を建てた際の悩ましい問題」と同様に、ゲームを開始する前に、どうするか決めるのが良いと思います。
中立プレイヤー開拓地(家)の初期配置問題
- 中立プレイヤーの開拓地(家)を初期配置する際、6や8の土地周辺に置きたくない、という場合には、下の画像のように砂漠を真ん中に配置することによって、それが可能になります。
もともとのルールにおける細かい点があやふやな方には・・・
カタン スタンダード版(3〜4人用)におけるルールの詳細
◉カタン 公式ルール FAQ
株式会社ジーピーさんのホームページに掲載されているもので、カタンをプレイしているときに、「こういう場合はどうなの???」と迷ったり疑問に思ったりしないように、予め知識として知っておきたいときに便利です。
◉よくある質問
「日本カタン協会」公式ページ に掲載されている72のFAQです。
Qについては一覧で観ることができますが、Aについては、分類されたものをまとめてか、一つ一つを観る様になっていますので、カタンをプレイしているときに、「こういう場合はどうなの???」と迷ったり疑問に思ったりして、確認するときに便利です。
上記の内容に関しまして、もし、内容の間違いや問題等がございましたら、お手数ですが、コメント欄にご記入いただければ幸いです。
なお、質問にはお答えできませんので、ご了承ください。
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