進化版 ダブルスルール

初期配置
初期配置

今年の1月12日、初めてスタンダード版カタンを購入してプレイを初めて以来、ほぼ毎日、しかも、1日に2〜3回プレイしている。

昨日までの日数を数えたところ218日になる。もし、1日平均2.5回とした場合、その数、なんと545回にも及ぶ❗

 

3〜4人で遊べるカタンはステイホームにうってつけと思い、親子3人で始めた。

その後、夫婦2人だけでも楽しめないか???と思い、2人対戦用のオフィシャルルールを試したものの、もう一歩楽しめなかった。

そこで、あれこれアレンジを試行錯誤しながら楽しんでいるうちに、深みにハマり、気が付いたら500回を超えていた〜というわけ。(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ

何度も、アレンジルールはこれで決まり❗と思いながら、「海カタン」や「フレネミーズ(輸入盤)」を購入したり、更には「商人と蛮族版」をと次々買い足したことで、アレンジルールは更に進化することとなった。

 

フレネミーズを取り入れたのは、盗賊を駆使すればするほど、険悪なムードになってしまうので、何か良い方法はないものか・・・と考えあぐね、探しあぐねて辿り着いたものだ。

 

そうこうして、まとめたものが、ここで紹介する「進化版 ダブルスルール」。

前置きはこの辺で。

 

「進化版 ダブルスルール」のポイント

 

これは、「ひとりダブルス」、または「ふたりダブルス」でペアが横並びで着座した場合のルールで、「ふたりダブルス」でペアが対面で着座した場合は異なるので要注意❗


その1

 

大きく異なるのは、ダイスを振って7を出した時と騎士カードを行使する時。

盗賊は使わず、招き猫を使う。

ダイスを振って7を出した(または騎士カードを行使する)プレイヤーは、自分の希望する土地か、または、相手(ペア)プレイヤーの希望する土地に招き猫に移動する。

自分の希望する土地に移動した場合には、BOXから相手(ペア)プレイヤーが任意の FTs(好意トークン)を2枚もらえる。これに対し、相手(ペア)プレイヤーの希望する土地に移動した場合には、自分がBOXから任意のFTs(好意トークン)を2枚もらえる。

FTs(好意トークン)の利用方法と利用価値がわかるに連れ、自分がダイスを振って7が出ることがチャンスとなり、正にラッキーセブンとなる。

 

ダイスを振って7を出した(または騎士カードを行使する)時に、砂漠以外の土地に招き猫が置かれている場合には、その土地の周囲に開拓地や都市を置いている各プレイヤーは資源カードを取得することができるので、タイミング良く騎士カードを行使すれば、一気に形勢を逆転することにも繋げられる。

 

カタンは、終盤になるに連れ、形勢を逆転することは難しくなるが、これがわかるとその点が違って来るので、最後まで手に汗握る闘いとなり、一段と面白いのだ。

 

ちなみに、今、使用している招き猫は100均のセリアで購入。


その2

 

バーストは11枚

 

ダブルスでは、資源カードも発展カードも FTs(好意トークン)もペアでシェアして(混ぜて)使うことになる。

そうなると、すぐさま8枚以上となり、ちょっと気を抜くと20枚近くにさえなってしまう。

 

あれこれ試行錯誤した結果、10枚まではセーフとし、11枚以上でバーストすることとした。海カタンの場合には、13枚以上でバーストとした。

これにより、スリルが増し、テンポも早くなった。

 

中盤からは FTs(好意トークン)を効果的に使い、バーストし難くなるが、それでも序盤には欲しい資源カードが手に入らず、相手プレイヤーと交換したくなる。しかし、ダブルス戦では、「ひとりダブルス」でも「ふたりダブルス」でも、おいそれと交換交渉には応じないものだ。そこで、

 

この続きは、次の「その3」で。


その3

 

交換交渉に応じたら、BOXから希望する FTs1枚。

 

FTs(好意トークン)がもらえる場面では、通常、選ぶことはできないのだが、この場合に限っては、希望するものがもらえる。

交渉するプレイヤーも、交渉を受けるプレイヤーも、この条件を念頭に置き、慎重に判断することになる。

実際にこれを行なうのは1ゲーム中、1回有るか無いか程度ではあるものの、序盤に、上手に行使することができれば面白いと思っている。


その4

 

同一色による土地の3箇所独占禁止

 

例えば、赤なら赤のみで、レンガを産出する土地(1枚)の三箇所に開拓地を建ててはならない。しかし、赤と白でのダブルスだとして、その場合には、レンガを産出する土地(1枚)に対して、赤で2箇所に建て、残りの1箇所に白で建てるのは良しとする。また、赤のみで対角線上に2箇所に建てて独占することも良しとする。

 

これにより、圧倒的な差が生じることを防ぐことが出来、その1と同様に、形勢を逆転することが出来る素地を残すことが出来るのだ。


その4

 

最長交易路ペア2色連結

 

実は、「ひとりダブルス」は、「ふたりダブルス」のシミュレーションから生まれた。

「ふたりダブルス」をより面白くするには???という発想から。なので、連携や協力がミソになる。

 

それで、その2でちょこっと触れた、資源カード・発展カード・ FTs(好意トークン)のシェアになるのだが、その極めつけがこの最長交易路の2色連結なのだ。

 

ノーマルのフレネミーズルールでは、相手プレイヤーの交易路に自分の交易路を繋げると、タイミングにより FTs(好意トークン)がもらえたりするが、味方ペアに繋げても FTs(好意トークン)はもらえない。しかし、最長交易路を造るのに連結した数で競えるので、計画的に延伸して繋げる楽しさも生まれる。また、相手プレイヤーから最長交易路を奪えるチャンスも生まれる。とにかく、これによって一段と面白い。

 

ちなみに、ノーマルのフレネミーズルールでは、相手プレイヤーの交易路に自分の交易路を繋げる場合、それが自分にとっても相手にとっても初めての連結の場合には、相手は FTs(好意トークン)1枚をもらい、自分は3枚もらえる。

交易路一つ造るのに資源が揃わずに四苦八苦している段階ではもったいない気がしたり、躊躇してしまうが、資源カードがだぶついて来ると、これは極めて有効な選択肢となる。

しかし、たまった FTs(好意トークン)を一気に使うことは出来ないので、選択を誤ると、より一層悔しい思いをする結果を招くことになるので要注意だ❗


その5

 

トリプルシェア

 

これは既に記した、資源カード・発展カード・ FTs(好意トークン)のシェアのことだ。ダブルスペアのどちらで取得した資源カードも発展カードも FTs(好意トークン)のいずれもダブルスペア内でシェアし、次のターンで使うことができるのだ。

 

次のターンとは、赤と黄のダブルスペアであれば、赤が取得したものは、次の黄(味方ペア)の手番で使えるという意味で、次の赤の手番という意味ではない。

これは、もちろん、ひとりダブルスでも、ふたりダブルスでも。

フレネミーズカタンの FTs(好意トークン)
フレネミーズカタンの FTs(好意トークン)

その6

 

オール都市化ボーナスポイント1点

 

ペアで計8つの開拓地を全て都市化した場合には、ボーナスポイントとして1点を加算する。


その7

 

発展カードの「独占」「開拓地建設」とする。

 

この進化版ダブルスルールでは、相手から奪わないことを基本とすることから、発展カードの「独占」は、そのまま使用することはその趣旨にそぐわない。そこで、発展カードの「独占」を、表にすると資源を使わずに街道を2本建設できる「街道建設」カードに似せて、「開拓地建設」カードとした。


その8

 

ゴール設定

 

スタンダード版+フレネミーズのアレンジでは、21点をゴールとする。

これに、商人と蛮族版の「港の親方」を加えた場合には、2点増しの23点をゴールとする。

 

海カタン+フレネミーズのアレンジでは、29点をゴールとする。

これに、商人と蛮族版の「港の親方」を加えた場合には、2点増しの31点をゴールとする。

ひとりダブルス戦にて21対20で青黄ペアの勝利❗
ひとりダブルス戦にて21対20で青黄ペアの勝利❗

画像👆の場合には、青:開拓地1点✕2+都市2点✕4=10点、黄:開拓地1点✕2+都市2点✕4=10点、オール都市化ボーナスポイント1点(チップ)を加算して、合計21点❗


これらのルールで行なうことにより、ひとりダブルスでは、従来のカタンとは一味異なるが、1対1で戦うボードゲームとしてかなり楽しめるので、超オススメです。

 

また、3人でカタンをやる場合、2人は熟達者だが1人は初心者という場合には、熟達者1人は「ひとりダブルス」とし、もう一方は初心者と熟達者とでペアを組んだ「ふたりダブルス」として対戦することもできます。

 

また、フレネミーズを外して、盗賊有りの元のルールでやっても新鮮で面白いです。

 

最後に、

 

まず、カタンの作者であるクラウス・トイバーさんの愛着心や情熱を損なうことなく、アレンジに注力しましたが、その根底にあるのは、トイバーさんが言われた「『また明日あなたと遊びたい』と言われるプレイを心掛ける」をより一層実現できるように。という点です。

 

果たして、これを読まれた方が同じ様にプレイして同じ様に楽しんでいただけるかわかりませんが、少しでも、カタンがより一層好きになってくれたら幸いです。

◉フレネミーズカタン 公式ルール【参考】